うちの採用サイトにもコラムを載せて、検索から応募を増やしたいんです。でも「製造業 求人」で調べると、大手の求人サイトばかり出てきて…。
求人の語で大手と正面からぶつかるのは難しいわね。採用サイトは、求職者が仕事を調べるときのニッチな語で、役に立つ情報を出していくのが基本よ。支援の中で実際に見てきたことを紹介するわね。
製造業の採用サイトを検索で育てるときは、求人を探す語で大手のナビサイトと競うのではなく、求職者が仕事や業界について調べるニッチな語で、役に立つ情報を発信するのが基本です。自社のアピールではなく、求職者の役に立つ記事を読んでもらったうえで、募集要項のページへ案内します。
この記事では、Yutori Techが製造業の採用サイトを支援する中で見てきた、求職者が調べている語、記事の書き方、応募への案内の置き方を紹介します。営業向けのサイト(問い合わせを集めるサイト)とどこが違うかもあわせてまとめます。
- 採用サイトのSEOが、営業向けのサイトと違うところ
- 製造業の求職者が実際に調べている語
- 大手のナビサイトや求人情報が上位に出る語との向き合い方
- 記事から募集要項へ、応募につながりやすい案内の置き方
採用サイトのSEOは、営業向けのサイトと何が違うか
採用サイトのSEOで最初に考えたいのは、募集が地域に絞られるかどうかです。ここで、SEOという手段の向き不向きがはっきり分かれます。
特に地方の製造業の会社で、その地域の方だけに向けて採用する場合は、そもそも検索する人の数が少なくなります。そのため、検索される回数の少ないニッチな語に、一つずつ向き合う取り組み方になります。
一方で、リモートワークができるなど、勤める場所に縛られない職種の募集であれば、営業向けのサイトと同じようにSEOを進められ、狙える語は一気に広がります。たとえば、エンジニアを採用している会社が、エンジニアの求職者に向けたお役立ちのメディアを自社で運営している例もあり、こうした職種のほうがSEO単体で戦うには向いていると感じています。

サイト全体ではなく、求職者向けの記事だけを切り分けて見る
営業向けのサイトと同じく、採用サイトでもSearch Consoleでクリックや表示の数を見ます。ただし、採用サイトでは求職者に向けた記事と、それ以外の記事・会社紹介を分けて数字を見るようにしています。採用と関係の薄い記事に検索のアクセスが集まると、サイト全体の数字は伸びて見えても、求職者に届いているかどうかは分からないためです。

製造業の求職者が実際に調べている語
製造業の採用サイトを支援していて感じるのは、求職者の検索には大きく2つの軸があることです。
- 自分のキャリアに関わること:その仕事や業界の将来性、年収、キャリアアップの道
- 面接に向けて調べる細かいこと:その製造業に特有の、ニッチな専門用語の意味
自分のキャリアの将来性や年収が気になる一方で、面接対策として細かいことまで調べている。両方の軸で検索している人が多い、というのが支援の中での実感です。採用サイトの記事は、この2つの軸に沿って語を選ぶと、求職者に届きやすくなります。
語の選び方そのものはキーワード選定の方法で、語の裏にある知りたいことの読み方は検索意図の調べ方で紹介しています。
大手のナビサイトや、求人情報が上位に出る語は避ける
求職者向けの語は、大手のナビサイトのような強いドメインが上位を多く占めています。支援の中でも、狙った語でナビサイトが上位を取ってしまうことはよくありました。
その場合は、別のニッチな語に合わせて記事を直すリライトをしています。また、検索結果の上位に求人情報が並ぶ語では、コラム記事を出してもうまくいかないことがあるため、そうした語は狙わないように気をつけています。
じゃあ、求人の語は全部あきらめるんですか?
求人を探す語は、大手が強い場所。採用サイトのコラムは、仕事や業界を調べている段階の人に読んでもらう役割と考えるといいわ。
自社のアピールではなく、求職者の役に立つ情報を出す
大手と同じ土俵に立たないためにも、記事はできるだけニッチな語で、一次情報をたっぷり入れて書きます。目指すのは、自社をアピールする記事ではなく、求職者に役立つ情報を発信するメディアとしての運用です。そのうえで初めて、自社の募集要項のページへ案内します。
あわせて、SEOだけに頼らず、YouTubeや各種SNSのショート動画と組み合わせ、記事の中にもSNSを埋め込むなどして、いろいろな媒体で求職者の目に触れる取り組みも欠かせないと感じています。

\ 製造業のサイトで、検索からどんな成果が出ているか知りたい方へ /
製造業・BtoB企業の支援先が、AIとSEOで
どう記事を出し、何が変わったかを事例集にまとめています。
会社の実情は、社内の言葉を一般の言葉に直して書く
採用サイトの記事に会社の実情を書くとき、先方から「これは書かないでほしい」と止められたことは、これまでの支援ではありませんでした。
むしろ手をかけたのは、社内で使っている言葉と、世の中で一般に使われている言葉の違いです。社内用語のままでは、求職者が検索する語と合いません。そこで、一般の言葉に書き換えながら表現を調整しました。
SEOなので、検索される語とは一定の一致を作りつつ、自社の実情はきちんと伝わるように書く。採用サイトの記事では、この両立に気を配っています。
応募につなげる案内は、記事を数本読んだ後に置く
採用サイトの記事から募集要項への案内を置くとき、支援の中で分かったことがあります。
コラムを1本読んでもらってすぐ、求人情報を載せた募集ページ(いわゆるLP)へ案内する形でも、数字は出ます。ただ、それ以上に、コラムを数ページ読んでから募集ページに来た人のほうが、その後の応募フォームに進む割合が高かったのです。

そのため、採用サイトでは、コラム同士をつなぐ内部リンクを大事にしたうえで、応募や募集要項への案内を置くようにしています。内部リンクの張り方は、内部リンクの貼り方の記事で紹介しています。
営業の問い合わせを増やすためのサイトづくりは製造業のWebマーケティングで、製造業のSEO全体の進め方は製造業のSEOの記事で紹介しています。
よくあるご質問
製造業の採用サイトに、SEOは向いていますか?
募集の形によります。地域の方だけを採用する場合は、検索する人の数が少ないため、ニッチな語に一つずつ向き合う取り組みになります。勤める場所に縛られない職種の募集であれば、営業向けのサイトと同じようにSEOを進められ、向いていると言えます。
「製造業 求人」のような語で上位を狙えますか?
求人を探す語は、大手のナビサイトが上位を多く占めており、検索結果に求人情報が並ぶ語ではコラム記事が成果につながりにくいことがあります。採用サイトのコラムは、仕事の将来性や年収、専門用語の意味など、求職者が調べている段階の語で書くほうが届きやすくなります。
記事から募集要項へは、どこで案内すればよいですか?
支援の中では、コラムを1本読んですぐ案内するよりも、数ページ読んでから募集ページに来た人のほうが応募フォームに進む割合が高くなりました。コラム同士を内部リンクでつなぎ、何本か読んでもらえる形にしたうえで、募集要項への案内を置いています。
まとめ:採用サイトは、求職者が調べる語で役に立つ情報を出す
製造業の採用サイトを検索で育てるときは、求人を探す語で大手のナビサイトと競うのではなく、求職者が将来性や年収、専門用語の意味などを調べる語で、役に立つ情報を発信します。地域に絞った採用か、場所に縛られない職種かによって、SEOの向き不向きは変わります。
会社の実情は、社内の言葉を一般の言葉に直して書き、コラム同士をつないで何本か読んでもらってから募集要項へ案内する。SEOだけに頼らず、動画やSNSとも組み合わせて、求職者の目に触れる機会を増やしていくことが大切です。
\ 採用サイトに限らず、製造業のSEOの事例を見てみたい方へ /
製造業・BtoB企業の支援先が、どんな記事を出し、
検索からの成果がどう変わったかを事例集にまとめています。








