「記事は増えてきたけれど、記事同士をどうつなげばよいのか分からない」
「関連記事のリンクを貼ってはいるものの、ちゃんと効いているのか自信がない」
コラムを書き続けていると、こうした悩みにぶつかります。内部リンク(自社サイトの中のページ同士をつなぐリンク)は、地味ですが、検索での評価と読者の動きの両方に関わる大事な施策です。
内部リンクって、とりあえずたくさん貼っておけばいいんですよね?記事の最後に関連記事を並べておけば安心かなと思っていました。
実はそこがよくある落とし穴なの。大事なのは本数よりも「読者が本当にクリックしたくなる場所に、必要な分だけ貼る」ことなのよ。
この記事では、Yutori TechがAI×SEOの支援の中で取り組んできた内部リンクの整え方をもとに、内部リンクの貼り方(貼る場所・リンクの文言・本数の考え方)と、よくある失敗、問い合わせにつなげるための進め方を解説します。
- 内部リンクの数が多いページほど検索からのクリックが多い、という相関を示す調査がある
- 支援先でも、コラム同士・コラムと製品ページ・製品ページから問い合わせへの導線を整えるたびに、検索のパフォーマンスが上がる相関が見られている
- リンクは画像よりテキストで、リンク先のページタイトルをそのまま文言にするのが基本
- 「クリックされるリンク」が正義。読者に必要な場所に、必要な数だけ貼る
- 問い合わせにつなげるには、ボタンの位置などの改善とデータでの仮説検証を並行して続ける
内部リンクとは?SEOで大事だと言われる理由
内部リンクとは、同じサイトの中にあるページ同士をつなぐリンクのことです。記事の本文から別の記事へのリンク、コラムから製品ページへのリンク、メニューやフッターのリンクなどがこれにあたります。
検索エンジンは、リンクをたどってサイトの中のページを見つけ、ページ同士の関係を理解します。読者にとっても、いま読んでいる内容の続きや詳しい情報にすぐ進めるかどうかは、リンクの貼り方しだいです。
内部リンクの数とクリック数の関係を示した調査
内部リンクの効果については、海外のSEO情報サイトZyppyが公開している調査があります。1,800のサイト、約52万のURL、2,300万本の内部リンクを分析し、Google Search Consoleの検索クリック数と照らし合わせたものです。

この調査では、内部リンクが0〜4本のURLの検索クリック数は平均で約2回だったのに対し、40〜44本のURLではその4倍ほどになっていました。一方で、45〜50本あたりを超えると、クリック数は下がる傾向が見られます。調査した側は、サイト全体のメニューなどから大量にリンクされているページが、もともとクリックの少ないページであることが多いためだと説明しています。
また、リンク先のページを表す言葉がそのまま入ったリンクの文言(アンカーテキスト)が1つでもあるページは、そうでないページに比べてクリック数が5倍以上多かったという結果も出ています。
ただし、これは「内部リンクを増やせば必ずクリックが増える」という因果関係を示したものではなく、相関を示した調査です。調査をした本人も、結論は「方向性として役に立つもの」として受け止めるよう述べています。
支援先でも、導線を整えるたびに検索のパフォーマンスが上がっている
弊社の支援先では、コラムを増やしていく中で、さまざまな向きの内部リンクを整えてきました。
- コラムからコラムへ
- コラムから製品ページへ、製品ページからコラムへ
- 製品ページから製品ページへ
- 製品ページからお問い合わせページへ
どの向きの導線も、整えたあとに検索のパフォーマンスが一定向上する相関が計測された実績が、数多く報告されています。一般的な統計としても先ほどの調査のような結果が出ていることを踏まえると、内部リンクは特に大事な施策の一つだと弊社は考えています。
内部リンクの貼り方の基本
では、実際にはどのように貼ればよいのでしょうか。弊社が支援先の企業様にお伝えしている基本は、次の3つです。
画像よりテキストで、リンク先のタイトルをそのまま文言にする
よく見かけるのが、バナー画像だけでリンクを済ませているケースです。画像のリンクが悪いわけではありませんが、SEOの面では、なるべくテキストのリンクにして、リンク先のページのタイトルをそのまま文言にするほうが評価されやすいと考えています。
リンクの文言は、検索エンジンにとっても読者にとっても「この先に何があるか」を伝える手がかりです。「こちら」「詳しくはこちら」だけでは、リンク先の中身が伝わりません。先ほどの調査で、リンク先のページを表す言葉が入ったリンクを持つページのクリック数が多かったことも、この考え方と合っています。
たとえば弊社のコラムでは、次のように本文の流れの中でリンク先のタイトルを示しています。
公開後にどの数字を確認するかは、SEOの効果測定は何を見る?定例で確認している指標と問い合わせ数の確かめ方で紹介しています。
「クリックされるリンク」を、必要な場所に必要な数だけ貼る
リンクはたくさん貼ればよい、というものではありません。あくまで読者にクリックされるリンクが正義という考え方で、本当に必要な場所に、必要な数だけ貼るスタンスが大事です。
読者が「もっと詳しく知りたい」と感じるのは、本文の中で用語や手順が出てきたその場所です。記事の最後にリンクをまとめて並べるよりも、話の流れの中で続きを読める位置に置くほうが、読者の役に立ちます。
検索エンジンの裏をかこうとして、むやみにリンクを増やすのは逆効果になりかねないわ。読者の目線で「ここで次に読みたいものは何か」を考えるのが一番の近道よ。
貼る前と貼った後に確かめたいこと
| 確かめること | 見るポイント | よくある失敗 |
|---|---|---|
| リンクの形 | テキストのリンクで、リンク先のタイトルが文言になっているか | 画像だけ、または「こちら」だけのリンクになっている |
| 貼る場所 | 本文の中で、読者が続きを知りたくなる位置か | 関連の薄いページへのリンクを、とにかく数多く並べている |
| リンク先のURL | リンク先が今も同じURLで表示されるか | リニューアルでURLが変わり、旧URLへのリンクが残っている |
リニューアルの後は、リンク先のURLが変わっていないかを確かめる
見落としやすいのが、サイトのリニューアルの後です。リニューアルでページのURLが変わると、記事の中に貼っていた内部リンクが旧URLのまま残ってしまうことがあります。実際に、弊社の支援先でもそうした例は見てきました。
リニューアルのときは、制作会社としっかり連携し、内部リンクの張り替えまで確認しておくことが大切です。制作会社に事前に確認しておきたいことは、サイトリニューアルのSEO対策|順位を落とさないために制作会社へ確認したい3つのことで詳しく紹介しています。
コラムから事例・資料ページへのリンクを問い合わせにつなげるには
内部リンクは、検索での評価のためだけのものではありません。コラムを読んだ方が、事例ページや資料ページへ進み、問い合わせや資料請求につながる導線にもなります。弊社の支援先でも、実際にそうした成果につながった例があります。
ただし、リンクを貼っただけで成果が出るわけではありません。ボタンを置く位置を見直すといった改善(CRO:問い合わせなどの成果につながる割合を高める取り組み)を並行して進め、Microsoft Clarityのヒートマップで読者がどこまで読んでいるか、どこをクリックしているかを分析したり、Googleアナリティクスでページからページへの動きを見たりします。
そのうえで「次はどこを直すか」の仮説を立て、検証を続ける。こうした地味な作業を続けた先に、初めて成果が出るというのが、弊社が支援の中で実感していることです。
【製造業・水中ポンプ】株式会社櫻川ポンプ製作所様
サイトのリニューアルとあわせてAIを使ったコラム制作に取り組まれ、お問い合わせ件数が過去最高の30件を記録しました。件数だけでなく、「この仕様が知りたい」「この環境で使いたいので選定してほしい」といった、具体的な検討段階のお問い合わせが見えるようになったことにも手応えを感じていらっしゃいます。
どの数字を見て効果を確かめるかは、SEOの効果測定は何を見る?定例で確認している指標と問い合わせ数の確かめ方にまとめています。
\ 櫻川ポンプ製作所様のような、製造業の取り組みをまとめて読みたい方へ /
BtoB・製造業の企業様が、AI×SEOで問い合わせにつなげるまでの
取り組みを事例集にまとめています。
よくあるご質問
内部リンクは、1ページに何本まで貼ってよいですか?
決まった上限はありません。紹介した調査では、ページに向けられた内部リンクが40〜44本の層でクリック数が最も多く、それを超えると下がる傾向が見られましたが、これは相関を示したものです。本数よりも、読者がクリックしたくなる場所に必要な数だけ貼ることを大切にしています。
リンクは画像(バナー)ではだめですか?
だめではありませんが、SEOの面では、なるべくテキストのリンクにして、リンク先のページのタイトルをそのまま文言にするほうが評価されやすいと考えています。
内部リンクを増やすと、すぐに順位は上がりますか?
弊社の支援先では、導線を整えたあとに検索のパフォーマンスが上がる相関が数多く計測されています。ただし、リンクを増やせば必ず上がるというものではありません。関連の深いページ同士を、読者の目線でつなぐことが前提です。
リニューアルの後に、内部リンクで気をつけることはありますか?
ページのURLが変わっていないかを確かめることです。URLが変わると、記事の中のリンクが旧URLのまま残ることがあります。リニューアルの際は、制作会社と連携して確認しておくことが大切です。
まとめ:内部リンクは「読者がクリックしたくなる場所」に貼る
内部リンクは、検索エンジンにページ同士の関係を伝えるだけでなく、読者を次に読みたいページへ案内し、問い合わせや資料請求につなげる導線にもなります。小手先で検索エンジンの裏をかこうとするのではなく、読者の目線で整えていくことが本質的に大事です。
- 内部リンクの数と検索クリック数には相関があるという調査があり、支援先でも導線を整えるたびにパフォーマンスが上がる相関が見られている
- リンクはテキストで、リンク先のページタイトルをそのまま文言にする
- クリックされるリンクが正義。必要な場所に、必要な数だけ貼る
- リニューアルの後は、リンク先のURLが変わっていないかを制作会社と確かめる
- 問い合わせにつなげるには、ボタンの位置の改善とヒートマップ・アナリティクスでの仮説検証を続ける
Yutori Techでは、記事を代わりに書くのではなく、貴社の社内でAIを使って記事を作り、内部リンクや導線の改善まで自分たちで回せる体制づくりを支援しています。記事が増えてきて、つなぎ方に迷い始めた段階から一緒に整理できます。
\ 記事は増えたのに、検索からの成果が見えてこない方へ /
AI検索の時代に、検索はどう変わり、何は変わらないのか。
内部リンクを含むSEOの基本を資料にまとめています。








