書くキーワードは決まったんですが、「検索意図を調べて」と言われても、どこを見ればいいのか分からなくて……。
見る場所は決まっているわ。関連する語、上位の記事の見出し、AIによる概要の上段。この3つを見れば、検索した人が何を知りたいかはだいたい分かるの。
検索意図とは、ある語で検索した人が、その検索で何を知りたいのか、何をしたいのかという目的のことです。検索意図を調べるときは、関連する語の一覧、検索結果の上位記事の見出し、Googleの「AIによる概要」の上段の3つを見ます。記事を公開した後は、Search Consoleで実際に集まった語を見て、読み取った意図とずれていないかを確かめます。
この記事では、Yutori Techが定例やキーワード選定で実際に見ている画面と順番、そして検索意図を読み違えたときの例を紹介します。
- 検索意図を調べるときに見る4つの場所と順番
- 「知りたい」「比べたい」「頼みたい」が混ざった語の扱い方
- 意図は合っていたのに成果が出なかった、読み違えの例
- Geminiなどに検索意図を推測させるときのコツ
検索意図を調べるのは、語を決めた後
検索意図の調べ方は、どの語で記事を書くかを決めた後の作業です。語そのものの選び方は、キーワード選定の方法の記事で紹介しています。
語が決まったら、その語で検索する人が何を求めているかを確かめてから、見出しの構成を考えます。ここを飛ばすと、上位の記事とまったく違う内容を書いてしまい、どれだけ丁寧に書いても検索結果に出にくくなります。
検索意図を調べるときに見る4つの場所
弊社が検索意図を調べるときに見ているのは、次の4つの場所です。①〜③は記事を書く前に、④は公開した後に見ます。

①ラッコキーワードで、一緒に検索される語を見る
誰でもすぐにできるやり方は、ラッコキーワードで、その語と一緒に検索されている関連の語を見ることです。関連の語を眺めていると、「こういうニーズも持って検索している可能性がある」と気づけます。記事に入れる見出しの候補が、ここで見つかることもよくあります。
②検索結果の上位記事が扱っている見出しのテーマを見る
次に、その語で実際に検索し、いま上位にヒットしている記事を開いて、扱っている見出しのテーマを見ます。上位の記事に共通して出てくる見出しは、検索した人が知りたがっている情報だと考えられます。
あわせて、上位にどんな種類のページが並んでいるか(コラム記事なのか、商品のページなのか)も見ます。後で紹介する読み違えの例は、ここを見落としたことが原因でした。
③「AIによる概要」の上段に書かれている情報を見る
最近は、検索結果の上に「AIによる概要(AI Overview)」が出る語が増えました。弊社では、AIによる概要の、特に上段に書かれている情報が、検索した人がいちばん知りたい情報だと考えて、そこから検索意図を読み取っています。

たとえば「SEOとは」で検索すると、AIによる概要の上段には、SEOの意味と、広告との違いが書かれています。この語で検索する人は、まず「SEOが何なのか」を短く知りたいのだと読み取れます。画面の下にある「関連する質問」も、検索した人が次に気になる問いの候補として見ています。
④公開した後は、Search Consoleで実際に集まった語を見る
記事を公開した後は、Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、そのページがどんな語で表示されているかを見ます。1つのページに、想定していなかった語がたくさん集まっていることは珍しくありません。下の画面では、1つのページに509の語が集まっていました。

支援先との定例では、大きく動いた語ごとに「なぜ動いたか」を説明しています。たとえば、ある語では、AIの回答欄に練習用のサイトが並ぶようになり、クリックが減っていました。検索結果の見え方の変化も、検索意図を見直すきっかけとして見ています。

「知りたい」「比べたい」「頼みたい」が混ざった語はどうするか
1つの語の中に、「知りたい」「比べたい」「頼みたい」という3つのニーズが混ざっていることは確かにあります。ただ、優劣をつけると、どれか1つがいちばん強いパターンがほとんどです。弊社では、そのいちばん強い意図に合わせて、見せるページを決めています。

- 知りたい:コラム記事で、意味や仕組みを分かりやすく書く
- 比べたい:比較の情報を並べたページで、違いが一目で分かるようにする
- 頼みたい・買いたい:商品やサービスのLP(申し込みのページ)を直接見せる
このように分けたうえで、ページどうしを内部リンクで適切につなぐことが大事です。これは、1つのテーマのページ群をまとめてつなぐ「トピッククラスター」という考え方にも通じるもので、弊社の支援先にも丁寧に説明しています。
検索意図を読み違えた例:意図は合っていたのに成果が出なかった
弊社が実際に経験した失敗は、検索意図そのものは正しくつかめていたのに、見せるページの形がずれていた例です。
ある語で、ニーズを捉えたコラム記事を書きました。ところが、その語で検索する人は、もう商品を直接買いたくてECサイトを見に来ていました。検索結果の上位を、Amazonや楽天などのECサイトが占めている語だったのです。こうした語でコラム記事を上げても、成果はまったく出ませんでした。

上位の記事の見出しだけでなく、上位にどんな種類のページが並んでいるかまで見ておくと、こうした読み違えは防げます。上位が商品のページやECサイトで埋まっている語は、コラムではなく商品やサービスのページで見せ、コラムは内部リンクでそのページにつなぐ形が合っています。
意図が合っていても、ページの形が違うとダメなんですね。
そうなの。だから上位記事を見るときは、見出しと一緒に「どんなページが並んでいるか」も見てね。
AIに検索意図を推測させるときのコツ
弊社と支援先では、Geminiで作った記事作成用のGem(Gemini上で作る専用のAIアシスタント)に、検索意図を書き出させることもあります。Gemは今後、Geminiの「スキル」という仕組みに移る予定ですが、使い方は同じです。

AIが推測する検索意図は、基本的にはだいたい当たっています。ただ、AIは一般的な情報の中から推論するため、実際に営業の現場でお客様を見ているからこそ分かる具体的な話は出てきません。弊社では、そうした現場の話をどんどん付け足して、AIの理解を深めてから記事を書かせています。
もう1つ意識しているのは、検索した人がはっきり口にしているニーズ(顕在ニーズ)だけでなく、本人もまだ言葉にしていないニーズ(潜在ニーズ)まで捉えることです。支援先の担当者の方とAIのやり取りの中でも、お互いに検索意図を推論し合い、誰に向けた記事なのか、本文でどのニーズに応えるのかをはっきりさせてから書いています。
AIに任せる工程と人が持つ工程の分け方は、SEO×AIライティングの記事で紹介しています。
\ 検索意図を読んだ後の、構成づくりと執筆まで進めたい方へ /
検索意図の確認から構成・執筆・ファクトチェックまで、
AIに任せる作業と人が仕上げる作業を工程別にまとめています。
検索意図を読み取った後の、見出しの構成の作り方や本文の書き方は、SEO記事の書き方で紹介しています。
よくあるご質問
検索意図は、どこを見れば調べられますか?
書く前は、ラッコキーワードなどで一緒に検索される語、検索結果の上位記事の見出し、Googleの「AIによる概要」の上段の3つを見ます。公開した後は、Search Consoleでそのページに集まった語を見て、読み取った意図とずれていないかを確かめます。
1つの語に、知りたい人と買いたい人が混ざっているときはどうしますか?
いちばん強い意図に合わせて、見せるページを決めます。知りたい人が多ければコラム記事、比べたい人が多ければ比較の情報を並べたページ、買いたい人が多ければ商品のLPです。分けたうえで、ページどうしを内部リンクでつなぎます。
検索意図の推測は、AIに任せても大丈夫ですか?
たたき台としては十分に使えます。AIの推測はだいたい当たりますが、一般的な情報からの推論なので、現場でお客様と接しているからこそ分かる具体的な話は人が足す必要があります。
まとめ:検索意図は「関連語・上位記事・AIの概要」で読み、公開後に確かめる
検索意図を調べるときは、関連する語の一覧、上位の記事の見出しと並んでいるページの種類、AIによる概要の上段を見ます。公開した後は、Search Consoleで実際に集まった語を見て、ずれを確かめます。
1つの語に複数の意図が混ざっていても、いちばん強い意図に合わせて見せるページを決め、内部リンクでつなぐのが基本です。意図が合っていても、見せるページの形がずれると成果は出ないため、上位にどんなページが並んでいるかまで見ておくと、読み違えを防げます。
\ 読み取った検索意図を、記事の形にするまでの流れを知りたい方へ /
キーワード選定から検索意図の確認・構成・ファクトチェックまで、
工程ごとにAIと人の分担をまとめています。








