「ホームページをリニューアルしたら、検索からのアクセスが減ってしまった」
「制作会社は『SEOに強いサイトを作ります』と言っていたのに、何を確認すればよいのか分からない」
サイトのリニューアルは、デザインや使いやすさを良くする絶好の機会です。その一方で、URLの変更や内部リンクの張り替えがうまくいかないと、これまで検索で見つけてもらえていたページに、読者がたどり着けなくなることがあります。
来年うちのサイトをリニューアルする予定なんです。デザインは制作会社にお任せでいいと思っていたんですが、SEOのことも気にしたほうがいいんでしょうか?
見た目がきれいになっても、URLや見出しの構成が崩れていると検索では不利になることがあるの。契約の前に、制作会社に聞いておきたいことがいくつかあるのよ。
この記事では、Yutori TechがAI×SEOの支援の中で実際に見てきたリニューアル後のトラブルをもとに、サイトリニューアルでSEOの評価が下がる原因と、リニューアル前に制作会社へ確認しておきたい3つのことを解説します。
- リニューアルでURLを変えたのに、内部リンクが旧URLのまま残ったり、一覧ページにまとめて転送されたりすると、読者体験が悪くなる
- デザインがきれいでも、見出し(Hタグ)の構成が崩れていることはよくある
- リダイレクト漏れの404は、1ページずつクリックしないと気づきにくい
- 契約前に「SEOに強い制作」の中身・公開後の運用保守・内部リンクが崩れたときの対応を確認しておく
サイトリニューアルでSEOの評価が下がるのはなぜか
リニューアルをしてもドメイン(yutori-tech.com のようなサイトの住所)が変わらなければ、SEOは安心だと思われがちです。しかし実際には、ドメインはそのままでも、その下にある個別ページのURLや内部リンク、見出しの構成が変わることで、問題が起きることがあります。
URLを変えたのに、内部リンクが旧URLのまま残っていた
弊社が実際に見た例をご紹介します。ある会社様では、リニューアルの際にドメインは変えずに、その配下にある個別ページのディレクトリ(URLの「/column/」のような階層部分)の綴りを意図的に変更していました。
ところが、リニューアル後のページを見てみると、サイトの中の内部リンクが旧URLのまま貼られていました。そのリンクをたどると、次のようなことが起きていました。
- リンク先のページが見つからず、エラーになってしまう
- どの旧URLも、特定の一覧ページにまとめて転送(リダイレクト)されてしまう
読者は、読みたかったページにたどり着けません。こうした読者体験の悪化が原因で、一時的にアクセスが減っていました。
一覧ページに転送されるなら、エラーよりはましな気がしますけど…。
読者からすると、読みたかった記事ではなく一覧が出てくるから、結局また探し直しになるのよね。旧URLごとに、内容が対応する新しいページへつなぐのが基本よ。
デザインはきれいでも、見出し(Hタグ)の構成が崩れている
もう一つよくあるのが、見た目は整っているのに、見出し(Hタグ:ページの章立てを検索エンジンに伝えるタグ)の構成が実は崩れているケースです。たとえば、デザインの都合で大きな文字を見出しタグで作っていたり、本来の章立てとタグの階層が合っていなかったりします。
これは、制作会社とSEO会社の考え方の違いでもあります。制作会社は見た目や使いやすさを、SEO会社は検索エンジンへの伝わり方を重視します。弊社の支援先でも、リニューアル後に両者の考え方をすり合わせ、うまく折衷案を作るための調整が必要になった事例がありました。
見出しが検索でどう使われるかは、SEOの基礎知識をわかりやすく解説でも紹介しています。
リダイレクト漏れの404は、気づきにくい
リニューアルをした会社のサイトで、リダイレクト(旧URLから新URLへの転送)の設定漏れによって、ページが404(ページが見つからないエラー)になっている例を、弊社はこれまでいくつも見てきました。
やっかいなのは、こうした404は、サイトの中のリンクを1つずつクリックしてみないと気づきにくいことです。目を凝らして1ページずつ確かめるのは大変な作業なので、支援先の企業様からは「外部から指摘してもらわなければ気づかなかった」と言われることがよくあります。
弊社のサイトでも、記事を今のURLに移した後のコラムの中に、旧サイトのURLへの関連記事リンクが残っており、転送を経由していた箇所が見つかりました。気づいたものから、今のURLへ直接つなぐように直しています。自社のサイトでも起きるからこそ、リニューアルの後は意識して確かめる必要があると考えています。
リニューアルの直後は、検索からの流入や問い合わせの数を、いつもより気にして見ておくと安心ね。どの数字を見るかは、効果測定の記事も参考になるわ。
公開後にどの数字を確認するかは、SEOの効果測定は何を見る?定例で確認している指標と問い合わせ数の確かめ方で紹介しています。
リニューアル前に制作会社へ確認したい3つのこと
では、こうしたトラブルを防ぐために、リニューアルの前に何を確かめておけばよいのでしょうか。弊社が支援先の企業様にお伝えしているのは、次の3つです。
| 確認すること | 聞いておきたい中身 | 確認しないと起きやすいこと |
|---|---|---|
| ① 「SEOに強い制作」の中身 | SEO対策がしやすいサイトを作るという意味か、裏側のテクニカルなSEO対策や公開後のコンサルティングまで含むのか | 公開後のSEOは誰も見ていなかった、という状態になる |
| ② 公開後の運用保守 | 自社でもページを編集できる環境か。編集のたびに見積もりが発生するのか、高額な保守契約が必要なのか | 記事の修正やリライトのたびに費用と時間がかかる |
| ③ 内部リンクが崩れたときの対応 | リニューアルで内部リンクの切れなどが起きたとき、保守対応の中で無償で直してもらえるか | 見つかった不具合の修正に、追加の費用がかかる |
①「SEOに強い制作」が何を指すのかを切り分けて聞く
「SEOに強いサイトを作ります」という言葉は、制作会社の方からよく聞きます。ただ、その意味は「SEO対策がしやすいウェブサイトを作ります」であることが多いのが実情です。
サイトの裏側のテクニカルなSEO対策(URLの設計やリダイレクトの設定など)まで見てもらえるのか、公開後のコンサルティングまでしてもらえるのか。この2つは切り分けて、細かく聞いておいたほうがよいと考えています。
SEO会社に何を頼めるかの見極め方は、SEOコンサルの選び方|失敗しないための5つの基準と注意点にまとめています。
②公開後に、自社でもページを触れる環境か
リニューアルは公開して終わりではなく、その後の運用保守のほうが長く続きます。確認しておきたいのは、次のような点です。
- 自社の担当者も、記事やページをしっかり編集できる環境か
- 1回1回の編集のたびに、見積もりが発生してしまうのか
- 高額な保守契約が前提になっていないか
SEOでは、公開後に記事を書き足したり、見出しや文章を直したりする作業が続きます。自社にとって最適なバランスの保守を受けられるかを、リニューアル後の話としてきちんと聞いておくことが大切です。
③内部リンクが崩れたとき、保守の中で直してもらえるか
リニューアルをすると、内部リンクが崩れるなど、さまざまなことが起こり得ます。もし発生したときに、保守対応の中で無償で直してもらえるのかどうかも、事前に確認しておきたい点です。
あわせて、リニューアルが終わってから正式な納品とするまでには、通常、確認の期間があるはずです。その期間のうちに、内部リンクやリダイレクトを自社でもチェックしておくことも大事です。
よくあるご質問
ドメインを変えなければ、リニューアルしてもSEOに影響はありませんか?
ドメインが同じでも、影響が出ることはあります。弊社が見た例では、ドメインはそのままで個別ページのURLの綴りを変えた結果、内部リンクが旧URLのまま残ってエラーになったり、一覧ページにまとめて転送されたりして、一時的にアクセスが減っていました。
リダイレクト漏れは、どうやって見つければよいですか?
サイトの中のリンクをたどって、エラーになるページや、意図しないページに転送されるページがないかを確かめます。1ページずつ確かめるのは大変な作業なので、外部の支援を受けて初めて気づいたという企業様も少なくありません。
「SEOに強い制作」と言われたら、SEOはすべて任せてよいですか?
その言葉が「SEO対策がしやすいサイトを作る」という意味であることは多くあります。裏側のテクニカルなSEO対策や、公開後のコンサルティングまで含まれるのかは、切り分けて確認しておくと安心です。
リニューアル後に見つかった不具合は、誰が直しますか?
契約の内容によって変わります。内部リンクの崩れなどが起きたときに、保守対応の中で無償で直してもらえるのかを、リニューアルの前に確認しておくことをおすすめします。正式な納品の前の確認期間に、自社でもチェックしておくことも大事です。
まとめ:リニューアルは「公開後」まで見据えて、制作会社と話しておく
サイトリニューアルでSEOの評価が下がる原因の多くは、URLの変更にともなう内部リンクやリダイレクトの漏れ、見出しの構成の崩れといった、見た目では気づきにくい部分にあります。リニューアルの前に確認することを決めておけば、防げるものも少なくありません。
- URLを変えたら、内部リンクを新しいURLに直し、旧URLは内容が対応するページへつなぐ
- デザインがきれいでも、見出し(Hタグ)の構成は別に確かめる
- リダイレクト漏れの404は、1ページずつ確かめないと気づきにくい
- 契約前に「SEOに強い制作」の中身、公開後の運用保守、内部リンクが崩れたときの対応を確認する
- 正式な納品の前の確認期間に、自社でもチェックする
Yutori Techでは、記事を代わりに書くのではなく、貴社の社内でAIを使って記事を作り、公開後の数字まで自分たちで確かめられる体制づくりを支援しています。リニューアルを控えた段階から、制作会社に確認しておきたいことを一緒に整理できます。







