2026年10月19日

キーワード選定の方法|候補の出し方・外す基準・決め方と、公開後の見直し

キーワード選定の方法|候補の出し方・外す基準・決め方と、公開後の見直し

「コラムを始めたけれど、どのキーワードで書けばよいのか決め方が分からない」
「ツールで調べると候補が多すぎて、どれを選べばよいのか迷ってしまう」

自社でコラムを書き始めた企業様から、よくこうしたご相談をいただきます。キーワード選定は記事づくりの最初の工程で、ここで選んだ言葉によって、読まれる記事になるか、問い合わせにつながる記事になるかが大きく変わります。

ゆと君新人ゆと君

キーワード選定って、検索数がいちばん多い言葉を選べば正解ですよね?

ベテランゆとちゃんベテランゆとちゃん

そこが迷いやすいところなのよ。検索数が少なくても問い合わせにつながる言葉はあるし、逆に「選んではいけない言葉」もあるの。

この記事では、Yutori Techがお客様とのキーワード選定の打ち合わせで実際に行っている進め方をもとに、候補の出し方、候補から外す基準、最後の決め方、公開後の見直し方を順に解説します。

この記事のポイント
  • キーワード選定の方法は「候補を出す→外す→決める」の3段階で進める
  • 候補から外すときに最初に確かめるのは、すでに順位が取れている自社の記事とカニバリを起こさないか
  • 問い合わせに直接近い言葉は、検索数が月に20〜30回ほどでも問い合わせになっている
  • 書いてみると、狙っていない言葉で表示され始め、そちらのほうが効果が出ることもある
  • そのときは、ヒットした言葉に合わせて記事をリライトする

キーワード選定とは?記事を書く前に「狙う言葉」を決める作業

キーワード選定とは、これから書く記事で、どの検索語での表示を狙うかを決める作業です。検索する人は、困りごとや知りたいことを短い言葉にして検索窓に入れます。その言葉に合う記事を用意しておくことで、自社のことをまだ知らない人にも見つけてもらえるようになります。

キーワードが決まると、記事のタイトルや見出し、本文で答える内容も決まっていきます。そのため、キーワード選定は記事の出来を左右する上流の工程といえます。

キーワード選定の方法は「出す→外す→決める」の3段階

弊社がキーワード選定を進めるときは、いきなり1つの言葉に決めるのではなく、まず候補を広く出し、外す基準で候補をしぼり、残った候補の中から問い合わせへの近さで決める、という順番で進めています。

キーワード選定の3段階(候補を出す→外す→決める)と公開後の見直しを示した図
候補を広く出し、外す基準でしぼり、問い合わせへの近さで決める

この3段階で選んだ後も、公開して終わりではありません。記事が検索結果に表示され始めたら、実際の検索データを見て狙う言葉を見直します。ここからは、それぞれの段階を順に紹介します。

手順1:候補を出す

最初の段階では、良し悪しを考えずに候補を広く集めます。候補の出どころとしては、次のようなものがあります。

  • 自社の商材やサービスの名前、対応できる内容を表す言葉
  • 営業や問い合わせの場面で、お客様が実際に使っていた言葉
  • Google Search Consoleで、すでに自社サイトが表示されている検索語
  • キーワード調査ツールで調べた、関連する言葉と検索数

なかでも見落としやすいのが、Search Consoleの検索語です。弊社のサイトでも、記事の一部の節でしか触れていない言葉で表示されていることがあり、そうした言葉は「受け皿になる記事がまだ無い」という手がかりになります。

お客様の言葉から候補を探す考え方は、BtoBのSEO対策とは?問い合わせにつながるキーワードの選び方と成果が出るまでの期間でも紹介しています。

手順2:外す基準で候補をしぼる

最初に確かめるのは、既存の記事とのカニバリ

お客様とのキーワード選定の打ち合わせで、意外と多いのが、すでに順位が取れているキーワードとカニバリゼーションを起こしてしまうケースです。カニバリゼーション(カニバリ)とは、同じ検索語で自社の記事同士が競い合ってしまう状態のことです。

新しく記事を書こうとすると、頭に最初に浮かぶ言葉ほど、すでに自社の別の記事で扱っていることがあります。そこで弊社では、最初に思いついたキーワードが既存の記事とカニバリしないかを、お客様と一緒にその場で確かめるようにしています。

ベテランゆとちゃんベテランゆとちゃん

新しい記事を足したつもりが、順位が取れていた記事の足を引っ張ってしまうこともあるの。だから「書く前に重なりを確かめる」が最初の一歩なのよ。

候補から外す・見直す基準

カニバリの確認とあわせて、候補をしぼるときに見ている点を表にまとめました。

確かめること 見るポイント 当てはまったときの扱い
既存の記事とのカニバリ 同じ言葉で、自社の別の記事がすでに表示されていないか 新しく書かず、既存の記事を直す候補に回す
検索する人の目的 その言葉で探している人の目的が、自社の商材やサービスと合っているか 合わなければ外す
自社が書ける内容か 自社の事例や経験など、その会社にしか書けない情報を入れられるか 一般論しか書けない言葉は後回しにする

カニバリを確かめるときは、Search Consoleでその言葉の表示ページを見るほか、検索窓にキーワードと自社名を並べて入れ、自社の記事がどれだけ出てくるかを見る方法もあります。普通に検索しただけでは自社の記事が上位に出てこず、重なりに気づけないことがあるためです。

手順3:検索数より「問い合わせへの近さ」で決める

候補がしぼれたら、最後にどの言葉で書くかを決めます。このとき、検索数の多さだけで決めると、読まれても問い合わせにつながりにくい記事になることがあります。

弊社の支援先を見ていると、お問い合わせに直接近い検索語は、検索数が月に20〜30回ほどしかなくても、お問い合わせになっています。検索数の大きさだけを見れば見送りたくなる言葉でも、その言葉で探している人が依頼先や解決策を探していれば、記事が問い合わせの入り口になります。

そのため、最後の決め方としては「その言葉で検索する人は、問い合わせに近い段階にいるか」を優先して見ています。検索数の多い言葉は、認知を広げる記事として別に役割を持たせると、狙う言葉ごとに記事の役割を分けて考えやすくなります。

酒井化学工業株式会社様(包装資材メーカー)
SEOの経験がない状態から、毎週キーワードを選んで記事を書く取り組みを続けました。はじめは選んだ言葉が何につながるのか見えなかったものの、PPバンドについては実際にお問い合わせが届き、お問い合わせの全体数も明らかに増えています。

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公開後の見直し:狙っていない言葉で読まれ始めたら

書いてみると、狙っていた言葉と違う言葉にヒットすることがある

キーワード選定は、いつも狙いどおりにいくわけではありません。弊社でも、意外と書いてみると、狙っていた言葉ではないところで表示され始め、そちらのほうが効果も出るということがあります。選んだときには見えていなかった検索のされ方が、公開後のデータで初めて分かるためです。

具体的な語は控えますが、狙った単語と少し違う、周辺の言葉でヒットすることはよくあります。キーワード調査ツールではあまり出てこない、少しひねった長文の検索語が、実際には思った以上に使われていると分かることも案外あります。そうした言葉が出てきたら、そちらに合わせて記事を直すことを、弊社でもよく行っています。直し方は、ヒットした新しい言葉に記事の言葉の一致度を合わせたり、その言葉で検索する人のニーズを満たせていない情報を付け足したりと、構成を変えることが多いです。そうすると、特に順位は上がりやすくなります。

狙った語で書いた記事が、公開後に狙っていなかった語で表示され始め、その語に合わせてリライトする流れを示した図
公開後に読まれ始めた語に合わせて、記事をリライトする

ヒットした言葉に合わせてリライトする

そうしたときは、最初に選んだ言葉にこだわらず、思いがけずヒットしたキーワードのほうに合わせて記事を最適化するリライトを行うようにしています。たとえば、その言葉で検索する人が知りたいことに答える見出しを足したり、本文の説明を合わせて直したりします。

リライトでどこを直すかの判断は、SEOのリライトとは?効果が出る記事の選び方と、順位が下がったときの判断基準で詳しく紹介しています。どの数字を見て効果を確かめるかは、SEOの効果測定は何を見る?定例で確認している指標と問い合わせ数の確かめ方も参考になります。

ゆと君新人ゆと君

選んだキーワードで読まれなかったら、失敗だと思っていました。

ベテランゆとちゃんベテランゆとちゃん

公開後のデータは、次にどの言葉を伸ばすかを教えてくれる材料なのよ。選定は「書く前」と「書いた後」の両方でやるものだと考えておくといいわ。

選んだキーワードをもとに記事の構成や本文をどう作るかは、SEO記事の書き方|検索上位を狙う構成案とAI活用テクニック【初心者向け】で紹介しています。

よくあるご質問

キーワード選定では、検索数の多い言葉を選んだほうがよいですか?

検索数の多さだけで決める必要はありません。弊社の支援先では、問い合わせに直接近い言葉は、検索数が月に20〜30回ほどでも問い合わせになっています。その言葉で探す人が問い合わせに近い段階にいるかを、あわせて見ることが大切です。

候補から外す言葉は、どう見分けますか?

最初に確かめているのは、すでに順位が取れている自社の記事とカニバリを起こさないかです。頭に最初に浮かぶ言葉ほど、既存の記事と重なっていることがあります。あわせて、検索する人の目的が自社の商材と合っているか、自社にしか書けない情報を入れられるかも見ています。

選んだキーワードで記事が読まれなかったら、どうすればよいですか?

公開後のSearch Consoleで、実際にどの言葉で表示されているかを確かめます。狙っていない言葉で表示され始め、そちらのほうが効果が出ている場合は、その言葉に合わせて記事をリライトします。

キーワード選定はAIに任せられますか?

候補を広げる作業ではAIも役に立ちます。ただ、既存の記事とのカニバリや、問い合わせへの近さといった判断には、自社のサイトやお客様を知っている人の目が欠かせません。最後の判断は人が行う形が向いています。

まとめ:キーワード選定は「外す基準」と「公開後の見直し」までがセット

キーワード選定の方法は、候補を広く出し、外す基準でしぼり、問い合わせへの近さで決める3段階です。候補から外すときは、まず既存の記事とのカニバリを確かめます。決めるときは、検索数の多さよりも、その言葉で探す人が問い合わせに近いかを優先します。そして公開後は、実際にヒットした言葉を見て、必要に応じてそちらに合わせたリライトを行います。

本記事の振り返り
  • キーワード選定は「候補を出す→外す→決める」の3段階で進める
  • 候補はお客様の言葉やSearch Consoleの検索語からも集める
  • 外すときに最初に確かめるのは、既存の記事とのカニバリ
  • 問い合わせに直接近い言葉は、月に20〜30回ほどの検索数でも問い合わせになっている
  • 狙っていない言葉で読まれ始めたら、その言葉に合わせてリライトする

Yutori Techでは、記事を代わりに書くのではなく、貴社の社内でAIを使って記事を作り、キーワード選定から公開後のリライトまで自分たちで回せる体制づくりを支援しています。どの言葉で書くかに迷っている段階から、カニバリの確認や候補のしぼり込みを一緒に進められます。

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