「SEOを始めたけれど、毎月どの数字を見れば効果があったと言えるのか分からない」
「アクセスは増えているのに、社内で成果を説明しにくい」
SEOの効果測定は、Search ConsoleやGoogleアナリティクス(GA4)を開けば数字はいくらでも見られる一方で、どの数字で判断するかを決めておかないと、伸びている数字だけを見て安心してしまうことがあります。
クリック数は先月より増えたんです。これでSEOの効果が出た、って報告していいんでしょうか?
クリック数が増えたのは良い兆しね。でも最後に確かめたいのは、問い合わせが実際に増えたかどうか。そこは意外とアナログに確かめているのよ。
この記事では、Yutori Techが支援先との定例で実際に見ている指標をもとに、SEOの効果測定で確認する指標、計測の設定ミスで起きる誤り、問い合わせ数の確かめ方を解説します。
- 定例では、AI検索での表示回数、検索クエリごとの順位、サイト全体の平均掲載順位を確認している
- GA4のイベント設定が間違ったまま計測が続いている会社もあるため、数字の中身を最初に確かめる
- 最終的な評価は、問い合わせを受けている担当者に件数と内容を直接聞いて確かめる
SEOの効果測定とは?見る数字を「3つの段階」で分ける
SEOの効果測定とは、記事の公開やリライトなどの施策が、検索での見つけられやすさや問い合わせにどうつながったかを、数字で確かめることです。SEOの仕組みそのものは、SEOの基礎知識をわかりやすく解説!検索順位を上げる3つの仕組みで解説しています。
数字の種類は多くありますが、「検索で見つけられたか」「サイトに来てもらえたか」「問い合わせにつながったか」の3つの段階に分けると、どの数字で何を判断するかが整理しやすくなります。
| 段階 | 主な数字 | どこで見るか |
|---|---|---|
| 検索での露出 | 表示回数、検索クエリごとの掲載順位、AI検索での表示回数 | Search Console |
| サイトへの訪問 | クリック数、記事ごとの訪問数 | Search Console、GA4 |
| 問い合わせ | 問い合わせ件数と、その内容 | GA4のイベント、問い合わせを受けている担当者への確認 |
Yutori Techが定例で毎月確認している指標
Yutori Techが支援先との定例で確認している主な指標は、次の3つです。
1. AI検索で何回表示されたか
Search Consoleには、ページがAI検索(生成AIの機能)で何回表示されたかを確認できるレポートがあります。Yutori Techでは、ページごとにAI検索での表示回数を確認しています。
このレポートで分かるのは表示回数だけで、クリック数は分かりません。それでも、表示されている以上、そこから一定のクリックが生まれている前提で見ています。AI検索を経由して訪れる人は、通常の検索から来る人よりも関心の高い人が多いと考えているためです。
そのため、AI検索で多く表示されているページを起点に、問い合わせへの導線の改善(CRO:読者が問い合わせや資料請求に進むまでの流れを整えること)や、関連ページへの内部リンクを整えることが有効だと考えています。AI検索の仕組みは、AI検索エンジンとは?2026年のGoogle検索の変化と勝ち残るための新SEO戦略で解説しています。
2. どの検索クエリで、何位に表示されているか
古典的な見方ですが、ページがどんな検索クエリ(検索された言葉)で表示され、何位にいるかも毎回確認しています。狙った言葉で表示されているか、狙っていない言葉で表示が増えていないかを見ることで、次に直す記事や見出しが決まります。
3. サイト全体の平均掲載順位
ページ単位の数字に加えて、サイト全体の平均掲載順位も確認することが多くあります。個々の記事の上下だけでなく、サイト全体として検索での評価が上がっているかの目安になります。
AI検索はクリック数が見られないのに、表示回数を見る意味があるんですね。
そう。AI検索から来る人は関心が高いと考えているから、そのページの導線を整えると効きやすいの。どこを直すかを決める手がかりになるのよ。
計測の設定ミスで、成果を誤って判断することがある
効果測定で見落としやすいのが、数字そのものが正しく計測されているかという点です。
GA4のイベント設定が間違ったまま、計測が続いていた
GA4では、問い合わせの送信などを「イベント」として設定して計測します。Yutori Techでは、ご契約前の段階で拝見した企業様のなかに、このイベントの設定が間違った状態のまま、計測が続いていたケースがありました。
設定が間違っていると、問い合わせ件数として見ていた数字が実際の件数と合わず、施策の効果を誤って判断することにつながります。
数字を使う前に確かめておきたいこと
GA4の問い合わせ件数を効果測定に使う前に、次のような点を確かめておくと安心です。
- そのイベントが、何をしたときに数えられる設定になっているか
- 同じ人が完了画面を開き直したときなどに、二重に数えられていないか
- GA4の件数と、実際に届いた問い合わせの件数が大きくずれていないか
3つめの確認は、次に紹介する「担当者に直接聞く」方法とつながっています。
最後の判断は「問い合わせを受けている担当者に聞く」
GA4でも問い合わせ数は計測できます。それでもYutori Techが一番確実だと考えているのは、実際に問い合わせに対応している担当者の方に「今月は何件来ましたか」と直接聞くことです。
件数だけでなく、問い合わせの内容まで聞く
聞いた件数が増えていれば、SEOの効果が本質的に出ていると判断できます。さらに、聞ける範囲で問い合わせの内容も教えていただき、件数だけでなく問い合わせの質まで確認しています。最後の評価は、意外とアナログに行うことを重視しています。
クリック数は伸びても、問い合わせが伸びないことはある
この会話をしていると、クリック数などの足元の数字は伸びているのに、最後の問い合わせ数は伸びていないケースに気づくことがあります。SEOではよくあることで、正直にお伝えすると、Yutori Techの支援でもそうなってしまうケースはあります。
だからこそ、問い合わせの実数を確かめる会話は定例でよく行い、課題意識をお客様と共通して持てるようにしています。アクセスと問い合わせの関係は、BtoBのSEO対策とは?問い合わせにつながるキーワードの選び方と成果が出るまでの期間でも解説しています。
株式会社櫻川ポンプ製作所様では、SEOの専任者がいない体制でAIを使ったコラム制作を進め、お問い合わせ件数が過去最高の30件を記録されました。
\ 櫻川ポンプ様のように、問い合わせの実数で成果を確かめたい方へ /
問い合わせ件数の変化まで追った、
BtoB・製造業の支援事例を1冊にまとめています。
よくあるご質問
SEOの効果測定には、どのツールを使えばよいですか?
検索での表示回数・クリック数・掲載順位はSearch Console、サイト内での行動や問い合わせのイベントはGA4で確認できます。そのうえでYutori Techでは、問い合わせ件数を担当者の方に直接確認し、ツールの数字と合わせて判断しています。
AI検索経由のクリック数は確認できますか?
Search ConsoleのAI検索に関するレポートで確認できるのは表示回数で、クリック数は確認できません。Yutori Techでは、表示されている以上一定のクリックは生まれている前提で、AI検索で多く表示されているページの導線や内部リンクを優先して整えています。
GA4の問い合わせ件数は、そのまま使ってよいですか?
イベントの設定が間違ったまま計測が続いている例もあるため、まず何を数えている設定なのかを確かめることをおすすめします。実際に届いた問い合わせの件数と大きくずれていないかも、あわせて確認すると安心です。
クリック数は増えたのに、問い合わせが増えないのはなぜですか?
SEOではよくある状態で、Yutori Techの支援でも起きることがあります。問い合わせの実数と内容を確かめたうえで、どのページの導線を直すかなど、次の打ち手をお客様と一緒に考えています。
まとめ:SEOの効果測定は「足元の数字」と「問い合わせの実数」を分けて見る
SEOの効果測定では、表示回数や順位、クリック数といった足元の数字で施策の手応えを確かめつつ、最後は問い合わせの実数と内容で判断することが大切です。数字の計測が正しいかを確かめ、伸びていない数字があれば正直に共有することが、次の改善につながります。
- 定例では、AI検索での表示回数、検索クエリごとの順位、サイト全体の平均掲載順位を確認している
- AI検索で多く表示されているページは、導線や内部リンクを整える起点になる
- GA4のイベント設定が正しいかを、数字を使う前に確かめる
- 最後は、問い合わせを受けている担当者に件数と内容を直接聞いて判断する
Yutori Techでは、記事を代わりに書き続けるのではなく、貴社が自分たちの力でSEOを続けられるようになるための伴走支援を行っています。効果測定でどの数字を見るかを決めるところから、定例で一緒に確認しています。







