導入前の課題:SEOの正解が見えず、「本当にAIで質の高い記事が作れるのか」という手探りの不安
── まず、御社のビジネスについて教えてください。

熊谷様:株式会社星野商店は名古屋でテントシートや材料の卸売業を営んでおり、1924年創業で100年以上続けさせていただいている老舗の問屋になります。
これまではメーカー、商社より材料を仕入れてテントシートの縫製業者さまへ販売するのがメインでしたが、近年は単にモノを売るだけでなく、インターネットを活用して材料や知見の情報をしっかり発信していこうと考えていました。自分たちが発信することで、エンドユーザー様に情報が届き、それを見たお客さんが施工業者さんに問い合わせをしていただくような流れを作りたいなと。ただ、販売促進課は私と川畑の2人しかいない部署なので、AIなどを活用していかに少ない工数で成果を出すかが課題でした。
── Yutori Techにご相談いただく前は、どのような状況だったのでしょうか?

川畑様:当時は(旧)NotebookLMなどのAIツールを自分たちで使いながら、「豆知識」という形式のブログ記事を手作業で書いて発信していました。ただ、SEOに関する知識が乏しい中で手探りでやっていたので、「果たして自分たちがやっている方向性は本当に正しいのか」という不安が常にありました。
世間的にAIが話題になる中で質の低い記事も増えていたので、「自社の専門性や信頼性を損なわずに、本当にAIで良い記事が作れるんだろうか」という懸念もありました。表面的なSEO知識はWebに溢れていますが、その真相や根本的な理由までは分からず、社内に相談できる人もいなかったので、ちゃんと根本から理解して相談できる環境が必要だと感じていました。
検討の経緯:ツール売りではなく「一気通貫の伴走力」への信頼
── 数ある支援会社の中から、Yutori Techを選んでいただいた決め手は何でしたか?

熊谷様・川畑様:実はSEOの情報をインプットするために過去に数社とお話ししていて、Yutori Techさんも最初は「お話を聞いてみよう」くらいのスタートだったんです(笑)。でも、実際に話を聞く中で唯一「ここだ」と思えたのがYutori Techさんでした。契約の前提条件として「裏で動く人は誰でもいいけど、窓口は絶対(Yutori Techの)矢嶋さんに来てください」とお願いしたほどです。
何が良かったかというと、営業トークだけでなく圧倒的に実務の知識があった点ですね。一般的な営業さんだと専門的な質問をすると「持ち帰って確認します」となりがちですが、矢嶋さんはその場ですぐに的確な答えを返してくれた。単なる営業マンではなく、「裏で泥臭く実務も回しているプレイヤーだ」とわかり、ここなら現場感覚で頼れると安心できました。
熊谷様:独自のツールを売り込んで終わりの会社が多い中、ChatGPTやGemini、Claudeといった既存の主力AIを直接使いこなすレクチャーをしてくれたこと、そして最終的に自分たちで運用できるようにする「内製化」への道筋を明確に提示してくれたことも大きかったですね。
取り組みと変化:専門知識の壁を越え、自社専用の高度な業務フローへ
── 実際に施策を進める中で、苦労した点や印象的なプロセスはありましたか?

熊谷様:正直に言うと、最初からすべてがスムーズだったわけではありません。初期の段階では、AIが生成するテキストがメーカーでも分からないレベルのマニアックすぎる専門知識を拾ってきてしまったり、自社の本来の領域から少し外れた内容になってしまったりすることがありました。自分の知見を超える情報が出てくると確認のしようがないので、初期はチューニング作業に工数がかかって苦戦した部分もありました。
でも、「正しさが判断できない情報は掲載せず、分かる範囲で正しく見せる」というスピーディな割り切りと調整を矢嶋さんと一緒に進めていきました。問屋という弊社の立場や商流、業界全体の認知・地位向上を目指す方針まで深く理解した上で伴走してくれたおかげで、自社専用のプロンプトと環境が整い、そこからは一気にスピードと質が安定しましたね。
川畑様:僕らが元々使っていたAIの使い方は一般的なものでしたが、Yutori Techさんに教えていただいたやり方は、もう一歩二歩踏み込んだ高度な活用方法でした。自分たちの手が空いたのはもちろん、「こう使えばいいんだ」というノウハウが社内に残ったので本当に助かりました。
成果:ゼロクリック時代に逆行する成長と、「テント学校」へのブランディング進化
── 支援開始から約半年が経ちましたが、成果や社内の変化はいかがですか?

川畑様:数値の伸びとスピードには本当に驚かされました。特に昨今は検索結果画面で解決してサイトへ遷移しない「ゼロクリック」の傾向が強いと言われている時代ですが、それに逆行するように弊社のサイトではクリック数が急上昇していきました。こんなに急激に上がる経験は初めてだったので、「このまま行ったらどこまで伸びるんだろう」と今でもすごくワクワクしています!
熊谷様:また、このSEO対策の成果が社内役員にも高く評価され、コンテンツの名称を元々の「豆知識」から「テント学校」という大々的な名称へ変更することになりました。
中身は専門知識なのに「豆知識」という名前のままだともったいないという社内議論から生まれたのですが、名前を変えたことで取引先から「業界に貢献したい姿勢に感銘を受けた。ぜひ協力させてほしい」と連絡が入るなど、業界全体を巻き込む反響が生まれています。今では新人社員が入社した際の学習用テキストとしても重宝しています。
社内全体でもトップダウンで「もっとAIを活用しよう」という方針が固まり、他業務でも自然とAIを使うマインドに変わったのは大きな変化ですね。
これからの展望:業界の情報拠点・信頼のポータルを目指して
── 今後の展望について教えてください。

熊谷様:問屋という立場だからこそ、エンドユーザーや業界全体に向けて製品・技術の正しい知識を分かりやすく発信し、『まずはこのサイトを見れば疑問が解決する』という業界の情報拠点・信頼のポータルを目指したいです。そして、一度作った記事を放置せず、データを元にしたリライトや改善のPDCAを自社内でスピーディに回せる自走体制を完成させたいと考えています。
また、星野商店ではこのように積極的に最先端のAI活用を進めているので、こうした先進的な環境で働きたいという方にもぜひ仲間になっていただきたいですね。
株式会社星野商店様からのメッセージ
── 最後に、業界の企業様やYutori Techの検討企業へメッセージをお願いします。

川畑様:右も左も分からない初心者の方には絶対おすすめです!専門用語を並べるのではなく、分かりやすい言葉とステップで丁寧に伴走してくれます。また、ある程度知識がある方にとっても、表面的なテクニックではなく、設計意図を持った高度なチューニングまで対応してくれるので非常に心強いはずです。
自社の強みや技術があるのにWeb発信が追いついていないBtoB企業様ほど、Yutori Techさんの「AI×現場伴走支援」が一番効くと思います。
Yutori Techから最後に

Yutori Tech 矢嶋:星野商店様の取り組みで特に素晴らしいのは、100年続く歴史と専門知見をお持ちでありながら、これまでの商慣習にとらわれずにAIという最先端技術を柔軟に取り入れられた点です。初期のチューニング段階での素早い判断と、現場の知見をプロンプトに落とし込む試行錯誤を一緒に行っていただいたからこそ、ゼロクリック時代に逆行する圧倒的な数値向上と「テント学校」としてのブランディング確立に繋がりました。今後も単なるSEO支援にとどまらず、自社でPDCAを回せる完全自走体制の構築と、業界全体の活性化に向けて全力で伴走してまいります。

